子どもが1歳のとき夫に預けてひとり飲みにいったら実父に怒られた話

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成仏シリーズ
苦い思い出やずっともやもやしていることを改めて書き出して、あの頃の自分を成仏させてあげる試み。

子どもが生まれてから、早朝に起きる子どもと共に起き、体力温存のため夜は19時に寝る生活をずっと送っていた。夜泣きは生後半年ごろから始まり、ひどいときだと1時間ごとに泣いて起きてた。夫(元夫)は夜間勤務だったし、育児はいわゆるワンオペ。女は家事、男は仕事という考えがあったから特に苦ではなかった。加えて「育児休業」中の身。仕事を休んでいる代わりに、育児に専念せねばという気持ちがあの頃はあった。

ある日、卒乳も済んだことだし子どもが寝たあと、息抜きにひとりで飲みに行けることになった。 その日はすごく楽しみだったのを覚えている。寝かしつけ後、夫に子供を頼んで、いざひとりで家を出た。いつも眠りにつくとき、外からはまだまだ人の声がたくさん聞こえてくる。あぁこれまではこの時間から買い物にいくことも、飲みにいくこともあったな。でも自分は寝ないといけない..。賑やかに動き続ける世界から、自分だけ断絶されている気分だった。これは乳幼児期間の育児でつらいことだった。そんな自分が、夜に外を歩いている!1年ぶりの夜だ。ベビーカーも抱っこ紐もなしで歩くのってこんな感覚だったっけ?身体が軽い!わー夜だ!まわりが暗い!ひとり興奮。軽く涙目になりながら、笑みが溢れたのを覚えている。すごく感動した。

行き先は近所の居酒屋。ずっと気になっていた場所だ。カウンターに座る。ビールが運ばれてくる。飲んでいるうちに料理も少しずつ運ばれてくる。嬉しくて、たまにはこんなのも良いなと思った。また夫にお願いしよう。ビールや料理を入れて写真を撮った。それをLINEの家族グループに経緯を添えて送った。 すると父親から「なにやってるんだ?」と返信が来た。テキストでは感情がわからない。だが、思っていたと違う返事に不穏な空気を感じた。まさか怒っている...?「すぐ帰るから大丈夫だよ」とフォロー。直後、「帰りなさい」「だめだ」といったメッセージが連発で送られてきた。 そこからはあまり覚えていないのだが、帰宅後に号泣したことだけ覚えている。息抜きのつもりだった。それが歓迎されなかった。自分がしたことはいけないことだったのか。自分はただ育児だけをしていなきゃいけないのか。楽しい1日だったはずが、一転した。浮かれていた自分とのギャップがまた惨めで、悲しかった。

後日父親からLINEが来た。

強く言ってごめん。だが一人居酒屋は少し早い。もし○○(夫)のご両親に知られたら、嫁として怒られます

なんじゃそりゃと思った。ひとりじゃなかったら良いのか?いつからなら良いんだよ。嫁としてってなんだよ。あっちの両親?こっちは夫婦で決めて、行動したんだよ。色々と納得がいかなかった。息抜き自体は悪いことではない。その方法がいけなかったらしい。5年経った今でも納得いかない。しかし周りの人からしたらやはり早かったのか?自分のこの言い訳がましい文章も嫌になってくる。こうして改めて見てみると「女は家事、男は仕事」「育児に専念」という考えにもストレスを抱いていたのかな。 とにかく苦い思い出だ。その後のことをよく覚えていないのも、記憶から抹消したいからかな。

書いていて思い出したのだが、確か夫が父親に経緯や「自分も納得して送り出したことですから」と説明してくれた気がする。LINEか何かで。これを思い出せただけでも、こうして文章に書き起こした意味はあったかな。